おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

IbusからFcitx5へ

Ubuntu22.04にしてからどうも日本語入力の調子が悪い。ログイン直後には日本語入力ができる状態なのだが、しばらくすると右上のibusのアイコンが消えてしまう。エディタを立ち上げるとアイコンが復活して日本語入力できるが、LibreOffice Calcではアイコンが消えて日本語入力ができない。この現象の原因は分からない。が、X.OrgからWaylandに移行していることが関係してるような気がする。ネットで調べてみるとibusはWaylandに対応していないらしい。別の入力システムのFcitx5はWayland対応だそうだ。それで、この際Fcitx5に変えてみることにした。なお、Fcitxという、5の付かない入力システムがある。これは古いバージョンで、現在開発は終了しているそうだ。紛らわしいが間違えずに5のついている方をインストールする。

sudo apt install fcitx5-mozc

これでパッケージのインストールはできた。

設定から「地域と言語」を選び、「インストールされている言語の管理」というボタンをクリックする。現れたダイアログの下の方に「キーボード入力に使う IM システム」という選択ボタンがあるので、それをibusからfcitx5に変更する。ここで、一旦ログアウトして再ログインする。

fcitx5のアイコンがメニューバーの右側に現れるので、それをクリックし、設定を開く。左側のペインに「キーボード日本語」と「Mozc」がある。そのペインの下に「システムキーボードのレイアウトを選択」ボタンがある。それをクリックするとどういうわけか英語キーボードになっていた。それではまずい。日本語キーボードに変更する。警告メッセージが現れるが、気にせず日本語キーボードに変更する。

ここで改めて設定(システムの設定)を開き、キーボードを見ると、「日本語」と「Mozc-jp」がある。それぞれの長方形の右側に点が3つ縦に並んだボタンがあるので、それを開いてキーボードレイアウトが両方とも日本語キーボードになっていることを確認する。一旦ログアウトして再ログイン。

以上でmozcが動くようになった。Calcでもきちんと動く。ちなみに、CalcはWaylandではなく独自のツールキットを用いているらしい。